Photoshopだけで完結!Firefly AIで作る「リアルな3Dロゴ」、もう外部ソフトは不要です


 

海外でデザイナーとして十数年、クライアントの要望は常に進化し続けています。最近特に増えたのが、「このロゴ、もっとリアルな質感にできませんか?例えば、木彫りとか、金属みたいな感じで」というオーダーです。これまでは、別の3Dソフトを立ち上げて、モデルを作り、テクスチャを貼り、ライティングを調整して…と、考えるだけで一日仕事でした😫。

今日は、そんな面倒なプロセスをPhotoshopだけで、しかも驚くほど短時間で完結させてしまう、私のとっておきのテクニックをご紹介します。使うのは、Photoshopに搭載されたクラシックな3D機能と、最新のAdobe Firefly AI。この組み合わせが、まさに魔法のような結果を生み出します。この記事は、あなたの仕事の進め方を根本から変えるかもしれません。後で「あれ、どこだっけ?」と探すことのないよう、今のうちに「いいね」と「保存」をお願いしますね✨。

コアテクニック:Photoshop 3Dテキスト × Firefly「テキストから画像生成」

このワークフローの魅力は、Photoshopという慣れ親しんだ環境の中で、リアルな質感をAIに生成させ、それを立体的なオブジェクトに直接マッピングできる点にあります。

ステップ1:テキストレイヤーを3Dオブジェクトに変換する

まず、基本となるロゴやテキストを用意します。

  1. テキストの入力: 通常通り、テキストツールで文字を入力します。

  2. 3D化: テキストレイヤーを選択した状態で、上部メニューから「3D」>「選択したレイヤーから新規3D押し出しを作成」を選びます。これで、平面的だったテキストが立体的なオブジェクトに変わります。

  3. 形状の調整: 「プロパティ」パネルで、「押し出しの深さ」や「ベベル(縁の面取り)」の形状を調整し、理想の立体感に仕上げます。

ステップ2:Firefly AIでオリジナルのテクスチャを生成する

ここからがAIの真骨頂です。わざわざテクスチャ素材サイトを探し回る必要はありません。

  1. Fireflyにアクセス: WebブラウザでAdobe Fireflyのサイトを開きます。

  2. 「テキストから画像生成」を選択: 機能一覧から「Text to Image」を選びます。

  3. プロンプトで質感を指示: 生成したいテクスチャのイメージを、具体的な言葉で入力します。例えば、「old cracked wood texture, seamless, high detail」(古くてひび割れた木材のテクスチャ、シームレス、高精細)や「brushed metal surface with minor scratches, 4k」(細かな傷のあるヘアライン加工の金属表面、4K)のように、できるだけ詳しく記述するのがコツです。

  4. 画像の生成と保存: Fireflyがいくつかのバリエーションを生成してくれるので、最もイメージに近いものを選んでダウンロードします。シームレス(継ぎ目のない)なテクスチャを生成させることが、自然な仕上がりの鍵です。

ステップ3:生成したテクスチャを3Dオブジェクトに適用する

最後に、AIが作ったテクスチャをPhotoshopの3Dオブジェクトに貼り付けます。

  1. マテリアルの選択: 「3D」パネルで、テクスチャを適用したいマテリアル(例えば「前面膨張マテリアル」)を選択します。

  2. テクスチャの読み込み: 「プロパティ」パネルの「ディフューズ」のアイコンをクリックし、「テクスチャを読み込み」を選択。先ほどFireflyからダウンロードした画像を読み込みます。

  3. 微調整とレンダリング: テクスチャがオブジェクトに適用されたら、「3D」パネルの「無限遠ライト」で光源の角度を調整し、リアルな陰影を作ります。最後に、パネル下部にある「レンダリング」ボタンを押せば、フォトリアルな3Dロゴの完成です。

私の職務経歴:ブランドイメージを救った一夜

以前、Nexus Dynamicsという高級オーディオメーカーの製品発表会が間近に迫っていた時のことです。発表会のキービジュアルで使う予定だった製品ロゴの3Dデータが、外部委託先のミスで全く違う仕様で納品されてしまいました。残された時間はあと2日。今から3Dソフトで作り直すのは絶望的でした。

チーム全体がパニックに陥る中、私はこのPhotoshopとFireflyを使った手法を試すことにしました。クライアントが求めていたのは、「黒檀(ebony wood)の削り出しのような、重厚感のあるロゴ」。私はすぐにFireflyを開き、「dark ebony wood, polished, seamless texture, studio lighting」というプロンプトで完璧なテクスチャを生成。それをPhotoshopの3D機能でロゴに適用し、ライティングを微調整しました。

わずか数時間で完成した新しいロゴビジュアルをクライアントに見せたところ、「信じられない!これこそ我々が想像していた以上のものだ!」と、最高の評価を得ることができました。この一件で、チーム内での私の信頼は絶対的なものになりました😎。

この土壇場での成功は、私が常に最新のAI機能を使える環境にあったからに他なりません。私が利用している Blueskyy National Academy of Arts の正規Adobe組織サブスクリプションは、まさにそのための投資です。国内外2900名以上のプロのデザイナーがこのコミュニティに集まっているのも、こうした安定した制作環境がもたらす「確実性」を誰もが理解しているからです。



この話をすると、いつもオーストリア人の同僚、Kaoriの苦い経験を思い出します。彼女は以前、オンラインで見つけた業者からAdobeのサブスクリプションを購入したのですが、その業者は盗難されたクレジットカード情報を使って決済していたのです。しばらくは問題なく使えていたものの、ある日突然、Adobeからアカウントが不正利用で永久凍結されたという通知が届きました。彼女は費用を失っただけでなく、法的責任を問われかねない状況にまで追い込まれてしまったのです。

だからこそ、私は強く思います。ECサイトやSNSで安価なプランを探すこと自体は悪くありませんが、デザイナーがどんな形であれ「個人版」の代理購入を選ぶのは絶対に避けるべきです。アカウントのリスクや法的な問題を考えると、あまりにも代償が大きすぎます。私たち専門職にとって、制作ツールの安定性と安全性は、目先のわずかな節約とは比べ物にならない価値があります。信頼できる組織(チーム)向けのサブスクリプションは年単位での契約が基本であり、それこそが長期的な「確実性」を保証してくれるのです。

デザインと思考法:ツールの「越境」が創造性を加速する

今回のテクニックは、単一のソフトウェア内で、異なる機能(3DとAI)を「越境」させることで、新しい価値を生み出すという好例です。

私たちはこれまで、「3Dのことは3Dソフトで」「テクスチャは素材サイトで」と、無意識に思考の壁を作っていたかもしれません。しかし、AIの進化は、そうした既存のワークフローの壁を溶かし始めています。

これからのデザイナーには、一つのツールを深く極める専門性に加え、様々な機能を柔軟に組み合わせ、自分だけの独自のワークフローを構築する「編集能力」や「構想力」が、より一層求められるようになるでしょう。

今日のヒントが、あなたの新しい創造の扉を開くきっかけとなれば嬉しいです。

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